妊娠中にインフルエンザになってしまったら…

毎年この季節はインフルエンザがとても流行ります。寒く乾燥した空気は、インフルエンザだけでなく、他の風邪ウイルスも活発化し、風邪もとても流行ってきます。
子供の場合は、保育園・幼稚園・学校などで、友達からうつされてしまったり、逆にうつしてしまったりして、一気に流行っていきます。
子供からうつされてしまい、風邪やインフルエンザで受診してくる親などが増えてきます。このパンデミックな季節ですが、今回インフルエンザに罹ってしまった場合について説明していきたいと思います。

まとめ

・検査は発症から12時間以上経っていないと検査で検出されない可能性がある。
・重症化を予防するため、妊婦でも抗インフルエンザ薬を使用することがすすめられる。
・まわりに拡散させないよう努めることが大事。

インフルエンザとは

インフルエンザは主に冬の時期に流行するインフルエンザウイルスによる感染症です。38度以上の発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛などの症状を認めます。重症化すると、インフルエンザ肺炎やインフルエンザ脳症など引き起こし、意識障害や場合によっては死に至る事もあります。
妊娠中の場合、インフルエンザに罹ると、妊娠経過にも影響を与えることが知られています。 インフルエンザ感染による炎症によって、子宮収縮が誘発され、流産や早産になるリスクが上昇する、低出生体重児・胎児死亡が増加するというデータがあります。また、妊娠していない人と比較すると妊娠していると妊婦自身が重症化しやすいです。
予防することが何よりも重要ですが、インフルエンザに罹ってしまった場合について説明していきたいと思います。

診断

綿棒のようなもので、鼻腔粘液を採取して、インフルエンザ検査を行います。迅速検査があり、すぐに結果がわかります。
発症から検査まで早すぎると、ウイルス量が少なくて、検出できない可能性が高くなります。発症から12時間以上経過してからの検査がすすめられます。

治療

とくに問題がない健康な成人であれば、基本的にはインフルエンザは、自分の免疫で自然治癒しいていくので抗インフルエンザ薬投与は必須の治療ではないとされていますが、抗インフルエンザ薬を発症から48時間以内に使用することで、発熱期間短縮・重症化予防する効果があります。
小児・高齢者・妊婦などは、インフルエンザで重症化するリスクがあるため、薬剤に伴う副作用の面と照らし合わせてになりますが、抗インフルエンザ薬の使用を検討します。
治療薬として、内服薬のオセルタミビル(タミフル®)、吸入薬のザナミビル(リレンザ®)などがあります。これらはインフルエンザの増殖を抑える効果があり、発熱期間を1-2日間短縮し、ウイルス排出量を減少し、重症化を予防する効果があります。米国疾病予防局(CDC)では、妊婦および産後2週間以内の褥婦がインフルエンザ症状を認めた場合には、発症48時間以内のこれらの投与が勧められています。
ちなみに以前タミフルに伴う異常行動が報道されたことがありましたが、最近の研究では、インフルエンザに伴う熱せん妄という状態の可能性が高いとされており、タミフルと異常行動との関連性はないとされています。
異常行動の報告がされている10歳以上未成年のインフルエンザ患者において、家庭で誰か看てくれる人がいて、患者一人にならないよう配慮することが必要です。
他の治療薬として、点滴薬のペラミビル(ラピアクタ®)、吸入剤のラニナミビル(イナビル®)、最近登場したバロキサビル(ゾフルーザ®)などあります。ただし、ペラミビル(ラピアクタ®)の添付文書に動物実験で流産早産リスクについて記載があります。ラニナミビル(イナビル®)は、112名の妊婦への投与では、妊婦およびその胎児いずれも有害事象はなかったと報告されています。また、バロキサビル(ゾフルーザ®)の添付文書に動物実験において高用量投与で流産・頸部過剰肋骨の報告があります。いずれの薬も妊婦への使用は有益性投与となっていますので、主治医の判断で使用するかどうか判断されることになります。
インフルエンザに伴い流早産リスクがあるため、腹部のハリなどの症状を伴う場合は、内科ではなく産婦人科を受診することをすすめます。

治療薬

治療薬として、内服薬のオセルタミビル(タミフル®)、吸入薬のザナミビル(リレンザ®)などがあります。これらはインフルエンザの増殖を抑える効果があり、発熱期間を1-2日間短縮し、ウイルス排出量を減少し、重症化を予防する効果があります。
米国疾病予防局(CDC)では、妊婦および産後2週間以内の褥婦がインフルエンザ症状を認めた場合には、発症48時間以内のこれらの投与が勧められています。
ちなみに以前タミフルに伴う異常行動が報道されたことがありましたが、最近の研究では、インフルエンザに伴う熱せん妄という状態の可能性が高いとされており、タミフルと異常行動との関連性はないとされています。 異常行動の報告がされている10歳以上未成年のインフルエンザ患者において、家庭で誰か看てくれる人がいて、患者一人にならないよう配慮することが必要です。
他の治療薬として、点滴薬のペラミビル(ラピアクタ®)、吸入剤のラニナミビル(イナビル®)、最近登場したバロキサビル(ゾフルーザ®)などあります。ただし、ペラミビル(ラピアクタ®)の添付文書に動物実験で流産早産リスクについて記載があります。ラニナミビル(イナビル®)は、112名の妊婦への投与では、妊婦およびその胎児いずれも有害事象はなかったと報告されています。また、バロキサビル(ゾフルーザ®)の添付文書に動物実験において高用量投与で流産・頸部過剰肋骨の報告があります。いずれの薬も妊婦への使用は有益性投与となっていますので、主治医の判断で使用するかどうか判断されることになります。
インフルエンザに伴い流早産リスクがあるため、腹部のハリなどの症状を伴う場合は、内科ではなく産婦人科を受診することをすすめます。

拡散予防

インフルエンザと診断された場合は、他の人にうつすのを予防する意味合いでも外出せず、家でしっかりと療養することが重要です。他の人にうつすのを予防するためにも、学校保健安全法には、「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」出席停止するという出席停止期間というのが規定されています。成人の場合はとくに規定はないですが、仕事を休む場合はインフルエンザの拡散予防のためにも、それに準じて対応することが多いです。

まとめ

検査は発症から12時間以上経っていないと検査で検出されない可能性があります。
重症化を予防するため、妊婦でも抗インフルエンザ薬を使用することが基本的にはすすめられます。ただし有益性投与であり、使用は主治医と相談して判断することになります。
そして、少しでも流行を抑えるため、自宅安静などを守って、インフルエンザを拡散させないよう努めることが大事です。

投稿者: すべての女性のヘルスケア

 はじめまして。私は産婦人科医として総合病院で働いております。  女性の健康上の問題があったとき、なかなか人に相談できないこともあるかと思います。たとえば、「妊活したいが何をすればいいの?」、「妊娠したかもしれないがどうすればいいの?」、「妊娠中にやってはいけないことは?」「月経の量が多いですが大丈夫ですか?」「更年期症状が気になります」など様々な悩みがあります。  日々の診療で培われた知識・経験などを活かして、すべての女性の健康上の悩みに対して手助けとなるような情報を発信していきたいと思っております。  また2児のパパでもあり子育て世代にとって有益な情報や、趣味のジョギングに関する情報なども発信していきたいです。よろしくお願いします。

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