冬にも意外とかかる外陰腟カンジダ症

外陰部・腟にカビの1種であるカンジダが感染すると外陰部のかゆみや帯下異常などの症状を呈します。とくに夏場がカンジダになりやすい時期といわれております。夏場は暑くて蒸れやすいです。じめじめした環境を好むカンジダは絶好の場となるため、外陰腟カンジダ症になりやすいです。意外と冬にもカンジダにかかる人が多い印象があり、寒くて着込むと下着あたりが蒸れやすくなるのが原因かなと思っています。今回、カンジダについて説明していきたいと思います。

まとめ

・外陰部のかゆみ、帯下異常などの症状を呈します。
・外陰部や腟内を観察、帯下を顕微鏡で確認しみて診断します。
・抗真菌薬を用いて治療します。

症状

外陰部や腟にカンジダが感染して症状を呈することを外陰腟カンジダ症といいます。外陰部のかゆみ・発赤・腫脹などの症状を呈します。また、帯下(おりもの)は増加し、白色でドロっとした塊を作るような性状を有します。酒粕・お粥・ヨーグルトなどに似ていると表現されます。

検査

まずは、外陰部を観察します。診断で見ることは重要です。視診といいます。そして、腟鏡(クスコ)という器具を用いて、腟内を観察して、帯下の量や性状を確認します。
基本的には、視診のみで診断つけることが可能ですが、診断を確定するために、帯下を顕微鏡で覗いて、カンジダを確認する検鏡法や、帯下を培養する培養法など行います。

かゆみを来たす他の病気

カンジダ以外に、外陰部や腟に炎症を来し、かゆみなど症状を呈する病気があります。例えば、湿疹・接触性皮膚炎・トリコモナス感染・萎縮性腟炎・外陰部癌などが挙げられます。
また、全身疾患の1症状で外陰部のかゆみを呈する病気もあります。例えば、糖尿病・膠原病・ベーチェット病などが挙げられます。 それらの可能性がないか念頭に入れながら検査を行い診断していきます。

治療

治療は、カンジダをやっつける薬を使用します。抗真菌薬といわれます。腟内に挿入する腟錠の薬や、外陰部に塗る薬(軟膏やクリームなど)、飲み薬などを使用します。また、処置では、腟内を洗浄・消毒することもあります。
ただし、消毒液を用いた場合、腟内の常在菌(腟内を他の菌から守っている存在)もやっつけてしまう可能性があるため注意が必要です。 また、無症状でもカンジダを保有している人がいますが、症状がなければ基本的には治療は必要ないです。
性行為によってカンジダがうつしてしまう可能性があるので、治療が完了するまでは性行為は控えることが大事です。

まとめ

外陰腟カンジダ症は、外陰部のかゆみ、帯下異常などの症状を呈します。外陰部や腟内を観察したり、帯下を採取して顕微鏡などでカンジダの存在を確認して診断します。
治療は抗真菌薬を用います。薬には、腟錠・軟膏・クリーム・内服薬などがあります。

投稿者: すべての女性のヘルスケア

 はじめまして。私は産婦人科医として総合病院で働いております。  女性の健康上の問題があったとき、なかなか人に相談できないこともあるかと思います。たとえば、「妊活したいが何をすればいいの?」、「妊娠したかもしれないがどうすればいいの?」、「妊娠中にやってはいけないことは?」「月経の量が多いですが大丈夫ですか?」「更年期症状が気になります」など様々な悩みがあります。  日々の診療で培われた知識・経験などを活かして、すべての女性の健康上の悩みに対して手助けとなるような情報を発信していきたいと思っております。  また2児のパパでもあり子育て世代にとって有益な情報や、趣味のジョギングに関する情報なども発信していきたいです。よろしくお願いします。

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